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9/6〜9/8は比叡山延暦寺の千日回峰行者特別祈祷だよ

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こんにちわ、まいこです。

今回は千日回峰行と9月に行われる比叡山延暦寺での行事のお話です。

比叡山延暦寺って?

比叡山延暦寺は、滋賀県の比叡山にあるお寺で最澄が開いた薬師如来をご本尊とした天台宗のお寺です。

延暦寺は、中堂、西堂、横川などのエリアにある150もの堂塔の総称だそうで、もう比叡山全体がお寺という感じ。だから、行っても延暦寺という建物はないってわけです。

比叡山は京都の鬼門に当たるため、国家鎮護の道場として次第に栄えていったんだそうです。最初から鬼門を守るのが目的で作られたのかと思っていたのですが、そういうわけではなかったんですね!!しかも、私、開祖は空海かと思ってましたww

1994年には古都京都の文化財の一部として、ユネスコ世界文化遺産にも登録されています。

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7年にもおよぶ千日回峰行

延暦寺の修行の一つに、千日回峰行というものがあります。それは7年間にも及ぶ修行で、いくつかの段階に分かれています。

選ばれた者だけができる修行

千日回峰行は、百日回峰行を終えた者の中から選ばれた修行者だけが行うことができる修行で、希望すれば誰でも行えるというものではありません。

行者は白い装束で修行を行いますが、これは途中で続けられなくなった時に自害するための死装束という意味合いがあり、修行の際は埋葬費用10万円と短剣を持ち歩いているんだそうです。

ちなみに、修行者は頭にくるんと左右が内側に巻いた縦長の不思議な帽子をかぶっていますが、それは開く前のハスの花を表してるんだとか。

真夜中に始まる30kmにも及ぶ祈祷の道

有名な修行として、夜中の2時に出発し比叡山中の260箇所、移動距離30kmの険しい山道を約6時間かけてを真言を唱えながら礼拝して回るというものがあります。これを最初の3年間は年100日、次の2年間は年200日、無動寺で勤行のあとに行います。

最も過酷とされる「堂入り」

5年700日を満行すると、「堂入り」という修行に移ります。

9日間断食・断水・断眠・断臥(横たわってはいけないの意味)の4無行を行う修行で、期間中は毎晩深夜2時にはお堂近くの閼伽井で閼伽水を汲み、堂内の不動明王にお供えするのですが、水を汲みに出る以外は堂中で10万回真言を唱え続けます。

この堂入の修行を開始する前に行者は生き葬式を行うそうで、それだけ過酷で、覚悟がいるということなんでしょうね。

阿闍梨としての修行

堂入りを満了(堂さがり)すると、行者は生身の不動明王ともいわれる阿闍梨になり、自利行(自分のための修行)から、利他行(衆生救済のための修行)に入ります。

阿闍梨餅の阿闍梨ってそういうものだったんですねー。知りませんでした。

6年目に入ると、京都の赤山禅院への往復が加わり、1日約60kmの行程を年100日、7年目には年200日行い、はじめの100日は全行程84 km におよぶ京都大回りで、後半100日は比叡山中30 km の行程に戻るんだそうです。

ちなみに、阿闍梨が身長170cmだと仮定すると、1歩が76.5cm(身長×0.45cm)なので1日60kmの修行は78,431歩。厚生労働相の発表している男性の1日の目標歩数は9,200歩なので普通の人の8.5日分を1日で歩いてるということですよね、しかも山道を。体力もそうですが、それをやってのける精神力ってすごすぎる。

それで、修行が満了となり、満了者は京都御所で加持祈祷を行うんだそうです。

以前、NHKのドキュメンタリーでこの千日回峰行を見たことありますが、本当に過酷そうでしたし、それだけの修行を乗り越えてた修行者はオーラというかちょっと違うなって思いました。宗教とか抜きしても、そんなすごいことを成し遂げた人に手を合わせたくなる気持ちなんだかわかります。

9/6〜9/8は千日回峰行者特別祈祷

そんな千日回峰行を終えた大阿闍梨(阿闍梨の中でもさらに徳の高い阿闍梨)による令和最初の特別祈祷が9/6〜8、根本中堂で行われるそうですよ。普段なかなかお目にかかることのできない千日回峰行者を間近に見ることができるなんてすごいですね。

3日で大阿闍梨がそれぞれ違う方ですが、やっぱり信者の方的にはどなたがいいとかそういうのあるんですかねぇ。

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  • 日程   9/6〜8
  • 時間   13:00〜(受付は12:30〜)
  • 料金   1人2,000円(護摩木1本を含む)
  • 場所   横川中堂
  • 所要時間 1時間30分
  • HP

千日回峰行者の近くに座れる内陣特別席

さらに先ほどご紹介した千日回峰行を修行中の行者の近くに座れる特別な席があります。8月末までの予約制ですので、気になる方はお早めに!!

  • 人数   1日各30人
  • 料金   1人30,000円
  • 特典   千日回峰行者の近くに座れる。大阿闍梨によるご祈祷とお加持が受けられる。秘伝のお香水とお護摩の炭、護符がいただけます。
  • 申し込みフォーム

参加費がすごいことになってますが、それだけの価値があるということなんでしょうね。

実際に私が延暦寺に行ったレポートはこちら。

京都から1時間ちょいで行ける!!比叡山延暦寺参拝レポート【前編】こんにちわ、旅行好きブロガーまいこです。 今回は京都から日帰りで滋賀の比叡山延暦寺に行ってきた様子をご紹介します♪ あんまり...

比叡山延暦寺 スポット情報

オフィシャルサイト

比叡山延暦寺

拝観時間

※巡拝受付は閉堂の30分前までとなります。
※冬季期間は降雪等の為、閉堂時間を早めることがあります。

東塔地区

  • 3月~11月 8時30分〜16時30分
  • 12月    9時〜16時
  • 1月~2月  9時〜16時30分

西塔・横川地区

  • 3月~11月 9時〜16時
  • 12月    9時30分〜15時30分
  • 1月~2月  9時30分~16時

延暦寺諸堂巡拝料

  • 大人  700円
  • 中高生 500円
  • 小学生 300円

東塔にある国宝殿とセットの券もありますが、特別お得ではないので、見るか決めてない方は入り口では拝観料のみにして、余力があれば国宝殿という方法でいいと思います。