【ゴッホと静物画展】が(逆)詐欺すぎる。モネをモブ扱いするSOMPO美術館が好きだと叫びたい
こんにちわ、まいこです😀
現在、東京・新宿のSOMPO美術館で開催中の「ゴッホと静物画展」に行ってきたよ。
まず、ハッキリ言ってめちゃめちゃよかった。
今回の企画展いいとは聞いてたけど、ここまでとは💓
こんなにいいなら早く言ってよねー!!
という訳で今回は、「ゴッホと静物画展」のお話です。
※私の独断と思い込みによる感想です。
モネもルノワールもモブ扱いの逆詐欺企画展
今回ご紹介する「ゴッホと静物画展」。
タイトルを聞いただけだと、ゴッホ+よく知らんその他大勢さん(だいぶ失礼)の絵画展って思うやん?
「えーゴッホだけじゃないんだ。がっかり」って感じするやん?私はゴッホを見たいのよ。ゴッホだけやってよ〜。って。
でも、蓋を開けてみたら全然そんなことなかった。
年代やモチーフで章立てしながら、ゴッホと様々な画家の作品を見せていく展示なんだけど、その様々な画家の中にシャラっとモネやルノワール、シャガールだったりが展示してある。
いやいや、逆詐欺やん。これ。
SOMPO美術館ってアート界のコメダだったの?
あ、もちろん、ゴッホと一緒に創作活動をしたゴーギャンもいるよ✨
じゃなくて!!
普通にみんなピン張れる人たちよ。日本人が大好きな画家たちがわんさかモブ扱い。
なんて贅沢なの。マジで日本デフレスパイラルすぎん?
SOMPO美術館すごい!!
アート界のコメダ・SOMPO美術館の真摯な姿勢がチラリズム
でも、別に私はこのオールスターモブ扱いに対して苦言を呈してるわけじゃないんだよ。
むしろ大変好ましく思ってる。
見せたい物がブレてない、ちゃんと考えた企画展なんだって言うのが伝わってくる。
例えばさ、ゴッホ展だけどモネもルノワールもあります!!ってもっとアピールしたらその名前につられて来場者は増えたかもしれない。人さえ呼べればいい拝金主義的な企画者ならそうしただろう。もちろん慈善事業じゃなくビジネスだからお金を稼ぐことは大事。だからその努力がダメとは言い切れないけど。(一応サイトには名前や作品が載ってはいる)
でもそれをしないのは、あくまで今回フィーチャーしたいのはゴッホであって、ゴッホとの関係性や理解を深める要素としてのモネやルノワールだからだ。
こういうアートに対してのブレない姿勢というか、一番に誠実であるところが見えてうれしかった。
あまり比べたくないけど…
アニメ映画が公開される時、「声優は人気俳優○○さんがやります」っていうのよくあるじゃん?
でも、私は本当に作品を楽しんで欲しいならそれは違うんじゃない?って思っちゃうんだよね。
だって作品の世界に没入して欲しいはずなのに「人気俳優○○さん」の顔がチラチラ浮かんだり、誰々くんの声だった〜💓みたいな反応になるように仕向けるのって、作品を自ら汚してない?って思っちゃうんだよね。
もちろん、「人気俳優○○さん」きっかけでたくさんの人が作品に触れる機会が増えたらそれはそれでいいことなんだろうし、人それぞれの楽しみがあると言えばそうなんだけど。
テオ愛ダダ漏れ!!解る者だけが享受できる尊すぎ栄養素
ここで企画展の内容について話を戻そう🌎
というか、まだ全然話してなかったね、ごめん。
展示されてるのは、みんなが西洋画と言われて思い浮かべるような絵画。
17世紀から20世紀の静物画の流れの中でゴッホがどういう位置付けなのかってのがわかるような展示になってて、同じモチーフで他の画家との作風の違いを見比べたり、どういう影響を受けてゴッホ自身の絵が変わっていったのかを見る事ができる展示だ。
いわゆる誰でも知ってる有名どころじゃなくても素晴らしい作品ばかり。解説も端的で分かりやすく、アートに詳しくなくてもどういう絵なのか理解できると思う。
私自身、正統派な西洋画久しぶりな感じですごく満足できた。
で、これは先ほどの白い花の絵の解説なんだけど、見てほしい。
お解りだろうか。
この絵は、マネが描いた絵の解説である。
そして、ゴッホはマネの筆遣いをマネた絵を試み、後にひまわりの絵を描いた、と書かれている。あ、いやダジャレじゃなくてね。うんww
問題はそこじゃない。テオである。
別にここでテオへの手紙の話を持ち出す必要は必ずしもなかったはずだ。あくまで「黄色い背景のひまわり」の話だから。
でもこの解説者は、テオの名前を出した。
それは、ゴッホにとってテオがとても大切な存在だったから。
ゴッホは生前絵が一枚しか売れなったと言われている画家だ。
そんな彼を理解し支えたのが、弟のテオである。ゴッホの死後、テオも後を追うように弱って病気で亡くなってしまう程2人の絆は深かった。
それを知っている私は、解説を読んで絵のことを理解すると同時に、この2人に思いを馳せて温かい気持ちになった。
きっと解説者はあえてテオへの手紙でと持ち出すことで、体温を感じさせゴッホの絵の向こう側にいるゴッホ自身を伝えたかったんだと思う。
各展示室を繋ぐ壁にもこの通り。
はぁもうゴッホのテオ愛が会場に溢れとる!!ほっこり&涙が止まらない。
この企画考えたキュレーターさんを呼んできて。マジで!!推せる!!
ちなみにゴッホの生前の手紙は本にもなっていて、上が親友であった画家エミール・ベルナール宛、中と下がテオ宛になっている。
残念ながら、今回の企画展にベルナールの絵はない。
と、こんな感じで少しゴッホのことを知ってるだけで享受できる栄養素がそこかしこに散りばめられた素晴らしい企画展。
今年最初に観た企画展であったけれども、5本の指に入ること間違いなしと断言できる。
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まぁそんなわけで。
今回の作品展を通して、アート界のコメダことSOMPO美術館のことまでも大好きになってしまった私。他にもSOMPO美術館推せる!!って思うことがあったけど、長くなりそうだからそれはまた今度聞いてもらいたい。
そして、SOMPO美術館では2月からFACE展2024が開催。
「年齢・所属を問わない新進作家の登竜門」となっている現代絵画のコンクール展で観覧者投票によるオーディエンス賞なんてのもあって観る方も楽しめるようになっている。次の天才を発掘するのは君だ!!的な。
SOMPO美術館のチケットは、他でも買えるけどJTBとも提携も提供してるチケットサービス「アソビュー!」での購入を推している。コンビニで発券する必要もないし謎手数料もないのがいいだよね✨
「ゴッホと静物画展」情報
現在は、混雑緩和のため日時指定予約が必要です。
ご招待券、高校生以下など無料入場対象者含め、「アソビュー!」での日時指定予約が必要。(有料チケットは各種チケットサービスでも日時指定券あり)
- 展覧会名 ゴッホと静物画―伝統から革新へ
- 会期 2023年10月17日(火)~2024年1月21日(日)
- 休館日 月曜日(ただし1月8日は開館)、年末年始(12月28日~1月3日)
- 開館時間 10時~18時(ただし11月17日(金)と12月8日(金)、1月18日(木)~21日(日)は20時まで)※最終入場は閉館30分前まで
- 会場 SOMPO美術館
〒160-8338 東京都新宿区西新宿1-26-1 - アクセス JR新宿駅西口、丸ノ内線新宿駅・西新宿駅、大江戸線新宿西口駅より徒歩5分
- 料金 一般1,800円(当日2,000円)、大学生1,100円(当日1,300円)
高校生以下無料
チケットは、アソビュー!、プレイガイド、イープラス、ローチケで販売中。
公式電子チケットサービス「アソビュー!」なら、観覧券購入と日時指定予約を同時にできる「日時指定券」が買えますよ✨
今回は「ゴッホと静物画展」のお話でした。
めちゃめちゃよかったからみんなもぜひ行ってみて!!
場所はモード学園の真ん前!!
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では、みなさんよい旅を🍀
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