2019年10/22は31年ぶりの天皇即位礼!! 京都の御大礼展
こんにちわ、まいこです。
5月に令和という新しい元号になり、本日31年ぶりに御大礼(ごたいれい)と呼ばれる儀式が行われます。それに合わせて、京都で昨年、御大礼にまつわる展覧会が行われました。
今回はその中でも、より視覚的に儀式の様子を体感できる企画に行ってきたので詳しくご紹介ます。
京都の御大礼展
今回ご紹介するのは京都の御大礼展。御大礼というのは簡単にいうと新天皇が即位すること、またその関連行事のことで、この展覧会ではそれにまつわる資料などが展示されています。
第一会場は、細見美術館。第二会場は9/15までは京都市美術館別館、9/19からはみやこめっせで開催されていました。
御大礼って?
まずは御大礼のことをもう少し詳しくご紹介しますね。御大礼とは御大典(ごたいてん)とも呼ばれ、即位礼と大嘗祭などの一連の儀式のことです。現在の天皇陛下であられる、今上天皇(きんじょう)の際は1年間に渉って関連行事が行われたそうです。
即位礼
践祚(せんそ)(天皇の座を継承すること)したことを内外に示す儀式。次の天皇になられる現皇太子殿下の即位礼は、来年2019年の5/1に執り行われるそうです。この日は通例として祝日になるんだとか。
即位礼正殿の儀
即位礼正殿の儀は即位したことを宣明するもので、即位礼の中心的な儀式です。大正、昭和天皇の即位礼は京都で行われていましたが、今上天皇(きんじょう)の際は、皇居宮殿正殿松の間で行われました。当時NHKで中継され、視聴率は31.9%だったそうです。
大嘗祭
天皇が即位して初めて行う新嘗祭(にいなめさい)のことで、新嘗祭とは11月に天皇が行う収穫祭のことです。
第二会場の京都市美術館別館に行ってきました
では、いよいよ展覧会のお話をしていきましょう。
今回はあまり時間がなかったことと、第二会場の展示に特に興味があったので、こちらだけお邪魔しました。私が訪れた時は会場が京都市美術館でした。場所は、数年前にできておしゃれスポットとしても人気の京都岡崎蔦屋書店の横です。
道中でレトロな市電に遭遇
バスで平安神宮の大きな鳥居のあたりまできて、会場まで向かったんですが、京都府立図書館の横の公園にこんなものが!!かつての京都の市電1860号で、どうやら今は案内所になっているみたいでした。この日は台風の後だからかお休みみたい。嵐電とは少し形が違いますね。
こちらが京都市美術館別館
大鳥居から向かうと、先ほどの市電のある公園の先に二条通りがあって、蔦屋書店と公園があり、美術館は一見したところ見当たりません。でも、蔦屋と公園の間を抜けた小さい広場の先にあります。蔦屋とロームシアター、別館がコの字状に並んでいるんです。それにしても、入り口の屋根は美術館というよりは、神社のような佇まいですよね😳でも中は改修されて、レトロ洋館的でした。
ちなみに、この別館はもともと、京都市公会堂(現在のロームシアター)の東館として建てられたものだそうです。だから、一見奥まったところにあるんですね。
第二会場の主な展示内容
第二会場は、大正時代以降の御大礼にまつわるものと、儀式の際に着る装束や儀式を再現した模型などが展示されていました。
大正時代以降の御大礼の資料は、絵や当時販売された絵葉書などで、当時の様子が絵や写真で知ることができます。また、晩餐会で招待客に出される食事や贈られた記念品もありましたよ。皇室の記念品といえば、ボンボニエールを思い浮かべる方も多いと思いますが、こちらも3点ほど展示されていました。
ガラスケースに入れられた資料は不可ですが、展示品のほとんどが撮影OKでした。
といいながら、写真撮り忘れたんですが、儀式の装束で気づいたことがあって、男性の装束は雛人形でいうお内裏さまの格好のような感じで束帯(そくたい)というものらしいんですが、帯というよりベルトっぽいものをしてるんですよねー。
それと女性の歴代のお姫様の格好みたいな展示もあって、途中、これは完全に乙姫様!!みたいなのもあったり。あと、まゆげの形も違っていて興味深かったです。やっぱり眉毛っていつの時代も大事なんですね。
即位礼を再現した模型が圧巻
私が今回観たかったのが即式礼を再現した模型。大正天皇の時のものと、東山天皇のものが展示されていました。
大正天皇即位式の模型がこちら
奥の建物は京都御所紫宸殿で、その中に大正天皇、真ん中中央に見えるのが、たしか当時の内閣総理大臣だということでした。wikiで実際の写真を見ることもできますが、とにかくこの距離感すごいですね。旗もすごく大きい!!当時のものかはわかりませんが、実物の旗も展示されていました。なんと鮮やか!!
GoogleMAPで見ると現在は、紫宸殿の前はこんなに広い空間はなく承明門があるので、昭和以降に門ができたのかもしれません。
高御座の模型も
高御座(たかみくら)とは、即位式で用いられる天皇の王座のようなもので、現在のものは大正天皇の即位礼の際に新調されたものだそうです。また、皇后が直座される御帳台(御帳台)というものもあります。どちらも通常は京都御所紫宸殿に常設されているそうですが、令和の即位礼に合わせ東京に運ばれました。
その高御座、模型でしたら今も見ることができます、ミニチュアですが。
これは、さっきの紫宸殿の模型の中ということですね。屋根の上にいっぱい鳥が乗っててすごく華やかですよね。ん、でもよくよく先ほどの毎日新聞の画像と見比べるとなんかちょっと違うような…😅そんなわけで、来年以降御所で展示が再開されたら実物が観てみたくなりました。
東山天皇の即式礼の模型はもっとすごい
美術館の会場は1階と2階に分かれていて、2階には東山天皇の即位式を再現した模型がありました。そちらはサイズがもっと大きく、装束や調度品など伝統的な技法で作られているみたいです。多分人形自体の身長が25〜30センチくらいだったと思うので、結構大きい模型ですよ。
こちらは行列になって移動しているところ。白い棒見えるあたりに牛車がいます。(我ながらなぜ正面から写真を撮らなかったんだろうと不思議です)
実際の牛車の大きさはこちら
造形がきれいですよねー。
そしてこちらが、その行列を門から観たところ。
よく考えたらこの写真の手前側が即位礼の模型なので、撮るのまた間違えたwでも牛車見えますか?あと門のすぐ手前に狛犬がいますよ!!
そしてこちらが即位式。
実際はこの手前に大正天皇のときのような、大きな旗や参列者が。
真ん中に見えているのは、確かお香だそうです。東山天皇は江戸時代の天皇だそうですが、大正天皇の時とは、違いますね。こちらの展示もぐるっと後ろまで回って見ることができました。
まとめ
と、こんな感じで、第二会場では実物大ではないですが、当時の即位礼のスケール感が味わえますした。これなら、堅苦しくないというか難しくないので、歴史があんまり得意でない私でも満喫できました。しかもこれが無料だなんて太っ腹すぎますよね。
今回私が訪れたのはこちら
今日は京都タワーが特別ライトアップ
今日は京都タワーでは「即位礼正殿の儀」記念ライトアップが行われますよ。
色は紅白で、日没から24時までだそうです。