よみもの

【徒然W①】なぜ人は気軽に宇宙人を呼ぼうとするのか

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先日のことだ。
食事の席で、タバコを吸いに外に出たはずの友人が「UFO呼びに行ったんだけど来なかった」と戻ってきた。その時は、トイレに行くことを『お花を摘みに…』とオブラートに包むようなオリジナルの比喩だと思い、(え、何そのウィットに富んだジョーク、今度使わせてもらおう)と感心した。

ところが、しばらく話していると「UFOは空に向かって手を伸ばしてヒュンヒュンと…」と先程実践したという宇宙人の呼び方をレクチャーし始めた。どうやらYouTubeか何かで覚えたらしい。
いやいや、待って待って。本当にUFO呼ぼうとしてたの?この人。てか、いきなり知らん宇宙人来ても何話したらいいかわかんないし、気まずいわ。そもそもそんな都合のいい女みたいな扱いしたらあかんよ。やめたげて。

オカルト的なTV番組でも宇宙人呼べる人物がたまに登場する。
なぜ人はそんなに気軽に宇宙人を呼ぼうとするのだ。
大体、宇宙人ってのはUFOを作れるくらいなので、人間よりもはるかに高度な文明を持っている事が容易に想像できる。そんな存在を雑に扱っていいものだろうか。

普通の人間関係…いや異星人関係?で考えて、「あいつん家UFO持ってるらしいぜ。オレが呼んだらすぐきやがるから今から呼ぼうか?」って普通にかわいそうやん。それ宇宙人が聞いたらどう思う?お母さんに「相手の気持ちになって行動しなさい」って言われなかった?
そういえば、例のTVではUFOの召喚に成功してカメラに収めることができても、もれなく降りてくることはなくどこかへ去ってしまう。やはり宇宙人にはこちらの思惑が伝わってしまうのだ。「分かり合えると思ったのに…」悲しき宇宙人の顔が浮かぶ。

友人の話を聞きながら、宇宙人への同情を感じ始めていた私は、いつの間にか彼らのことで頭がいっぱいになっていた。
呼んだらきてくれるくらいだ。もしかしたらいい人なのかもしれない。宇宙人は何語を話すのかな?何を食べるんだろう?…。何かとんでもない秘密の暴露をするのではとドキドキしながらSiriに聞いても答えてはくれなかった。うーん、もうこれは直接聞いたほうが早くない?私は考えることを放棄した。

その日の帰り道、いい感じにアルコールの回った頭をもたげ、私は夜の空に「ヒュンヒュンヒュン…」と呟いた。

今は亡き秋田の味覚認飛行物体を出す店にて

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