偏愛読書録
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大好きだった赤毛のアン。大人になって気づいた、私はまだアンのままでいたい理由

まい(Maiko)
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子どものころ、大好きだったものに
大人になって改めて向き合ってみる。
そうすると、また新しい気づきが生まれることがある。
これは、赤毛のアンが大好きだった
“まいという名の少女”の物語だ。

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まい、夢中になる

子どもの頃、私はある作品に夢中になった。
それが『赤毛のアン』だ。

家の本棚には、村岡花子訳の全集が並んでいたけれど
私が最初に出会ったのは、高畑勲監督のアニメだった。

スカパーの放送を毎回楽しみにしていて
実家で家を建てる話が出たときには
「三角屋根にして!」なんてお願いしたこともある。

そのあと、小説にも手を伸ばし
夏休みの読書感想文には、毎年のように赤毛のアンを書いた。

再び、アンが来て

一昨年の年末、アマプラで『赤毛のアン』を見つけた。

大掃除をしながら、久しぶりに観てみよう。
そんな軽い気持ちだったのに、
赤毛のアン熱に火が灯るのは、あっという間だった。

片付けをしながら
アンの澱みないおしゃべりを、マシュウと一緒に聞いていた。

――そのはずだったのに。

「カスバートさん!カスバートさん!カスバートさん!」

気づけば私は、もうアンになっていて
喜びの白い道に酔いしれていた。

そして、大掃除は終わりを迎えた。

教室騒動

それからというもの、年末の休みは赤毛のアン鑑賞会になった。
時間が許す限り、アンを満喫する。

子どもの頃のように、また夢中になっていた。

でも、すべてが同じだったわけではない。

どこか、見え方が違うのだ。

例えば、ギルバート。

大人になって見てみると
実は最初から、ずっといいヤツだった。

きっと、子どもの頃より
少しだけ俯瞰して見られるようになったんだと思う。

あの頃の私は、完全にアンの側に立っていた。

ギルバートは、ただの嫌なヤツ。
そう思い込んでいて

その優しさに、気づこうともしなかった。

……なんて、不器用だったんだろう。

死と呼ばれる刈入れ人

私は死神だ。
私が推すと、大体死ぬ。

マシュウも、そのひとりだった。

大人になっても
マシュウの死は、やっぱり辛かった。

それが必ず来るとわかっている別れでも
どうしても、抗いたくなる。

銀行の噂。
マシュウの義理堅さ。

――あぁマシュウ、どうか、どうかお願いだから。

そう思いながら
私は、ただの傍観者でいることしかできなかった。

そして、大好きなマシュウのいない
グリーンゲーブルズにも、いつも通り朝が来る。

曲り角

アンは、大人になるにつれて
大袈裟な表現をしなくなっていく。

私は、そのことに
少し寂しさを覚えた。

大人になるって、なんだろう。

言葉が減ることなのか。
それとも、感情が洗練されることなのか。

彼女は、きっと成長したのだと思う。

でも私は
あの無邪気さや、自由な想像を
ずっと好きでいたかった。

それは、どこへ行ってしまったんだろう。

……いや、

もしかしたら
置いていかれたのは
アンじゃなくて、私のほうなのかもしれない。

大人になったはずの私は
どこかで、アンに追いつけていない気がする。

それとも
もう違う道を歩いているのかな。

大人のアン。

今のあなたは
あのりんご並木に
どんな名前をつけますか。

グリーンゲーブルズみを感じる北海道で見た建物

おごそかな誓い

アニメは、ギルバートとアンの和解の場面で終わる。
小説ではその後も描かれていて、私もそこまでは読んだ。
でも、実はまだ最後まで読んでいない。

子どもの頃、家族にネタバレされて
当時からハピエン厨の私は、そこで読むのをやめた。

これは、私のアンへの誓いだ。

私が読まなければ
アンは永遠にしあわせでいられる。

アンには、しあわせでいてほしい。
それは、大人になった今でも変わらない
私なりの愛だ。

物語は、波瀾万丈だからこそ輝く。
でも、私の美学があってもいいだろう。
私は、彼女から学んだ。
「自分なりの価値観を持つ」ということを。
それを、これからも大切にしていきたい。

あの日、
「あんな素晴らしいところを、ただのりんご並木だなんて」
そう言った、アンという名の少女のように。

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本日の偏愛品

赤毛のアン
何度だって読み直したくなる本。
いつでも読めるように電子版も、文庫本も両方揃えたい作品だね。

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非接触共鳴型偏愛家
旅と偏愛の変換装置です。 神話、仏像、ご当地スーパー。 すべてがちょっとエモく見える仕様。 考察の余地や誰かの愛があるものが好き。 非接触共鳴型偏愛家。noteでことばの旅もしています(まい|偏愛航海中)→https://note.com/mai_henai
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