「絶対負けられない戦いがそこにはある」
人生において、絶対負けられない戦いというものが何度存在するだろう？
１回？２回？それとも5回？
否。私の答えは、最大1日3回だ。
何をかけた戦いかというと「食事」。つまり何を食べるかということ。私は絶対に美味しくない物を食べたくないし、外したくない。美味しいものを食べれば、1日の気分が上がり、期待値を下回れば沈む。私の喜怒哀楽を最も左右する重要なファクターだ。
ことさら、旅先での食事は私にとって最重要案件のひとつ。食べるものを決めてから日程を組むということも少なくない。
ところで、最近私はYouTubeをよく観る。旅仲間が現地の情報収集のために活用していて薦められたことがきっかけだ。その中でも特によく観るチャンネルがあり、毎回のようにそのYouTuberに悩まされている。そこにもまた、絶対負けられない戦いがあった。
そのYouTuberは、とある地方都市で活動している。彼は何を食べても判で推したように「うまい」という。ちなみに煉獄杏寿郎ではない。そして本当に美味しそうに食べるのだ。すっかり魅了され彼の情報を元に友人と来訪先を探っているが、新しい動画を観る度にその予定が塗り替えられて行く有様だ。
私は彼の活動する都市の地域性に多少の知識がある。そのため彼の解説するニュアンスもなんとなく分かるし、かなりいろんなお店を食べ歩いている人物で、味覚を信用できると踏んでいる。
とはいえ、流石に行く店行く店全てが当たりということはないだろう。悪いが私もそこまでピュアピュアではない。だが、彼は毎回必ず「うまい」と言い、本当に美味しそうに食べる。
あぁ、また今夜もあの男に惑わされた。気を緩めると彼の独特の「うまい」が脳内にこだまする。表情豊かなのに逆に表情が読めない。とんだグルメ貴族…。
もうずっと翻弄され続けて、友人に至ってはもはや崇拝の域だ。なんてことだ、口癖まで憑ってるじゃないの！？
しかししかしだ。私も口コミの深読みを得意とする自称『レビューインカラマッ（レビューを見る女）』。そして限られた食事を無駄死にさせる訳にもいかない、everyday背水の陣。そんな私が無手で挑む訳はない。秘策はある。実は彼が紹介する店の中のいくつかは私も知っている。つまり彼と私の間には共通認識が存在するのだ。なので、私の知る店での「うまい」リアクションを元にウエインカラ（千里眼）で別の店を訪れた際の僅かなリアクションの違いから、真の「うまい」を導き出す。そういう寸法だ。
作戦は完璧！！のはずなんだが、未だグルメ貴族攻略には至っていない。大丈夫。彼の動画はまだたくさんある。まだあわてるような時間じゃない。旅立つその日まで、私は諦めない！！だって私は『レビューインカラマッ』だからっ。
どうかこのブログを読んでくださった方は私の元気玉にパワーを送ってください。さすれば、汝に素晴らしい勝利のレビューをお届けできましょう。
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では、みなさんいい旅を😆
