偏愛文化考察
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仏さま、ごめん。仏像好きの私は、仏さま以上に人が好きみたい

まい(Maiko)
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家でまったり仏像記事を読んでいたら
いいしれぬ違和感にぶつかった。
私とミホトケさんの違いって何?
GW最終日。思考の海へのプチトリップが始まった。

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アイドル vs クスリヌルンジャー

ブルータスの国宝特集を読んでいた。
そこでミホトケさんの記事が目に留まった。

彼女は新薬師寺の仏像群が
アイドルに見えるという。

おもしろいと思った。
そして、私の解釈に似てると思った。

彼女が仏像をアイドルに見立てたように
私も常々戦隊モノに似ていると
思っていたからだ。

新薬師寺で言えば、
救済戦隊「クスリヌルンジャー」。

ただ、どうしても違和感があった。
それは彼女が十二神将を
ガードマンに例えたこと。

私は狭量ではないつもりだ。
しかし、衆生を守護する存在でもあることを
忘れてないだろうか。

いや、年に1000尊もの仏様を
拝観する彼女が忘れるわけないか。

おそらく彼女と私は
似ているようで何かが違う。
目線が合わない。

彼女は何を見て、
私は何を見てる?
そんな疑問が浮かんだ。

私って、仏さま見てなかった!?

十二神将が “誰を守ってるか”。
私たちは、この視点が違っているみたいだ。

みほとけさんは、
“仏側”視点で薬師如来を守る存在として、

私は、
“人間側”視点で、
人間を救済するシステムとして見ていた。

つまり解釈どころか、
そもそも“物語の主役”が違った。
てか、待って。
主役っていうか、読んでるジャンルも違くない!?

実用:仏教宇宙

東京国立博物館本館内の1階。運慶展のポスターが2階吹き抜けから垂れ下がっている。石造りの階段。

実は私もかつて
仏さまをバンドに見立てたことがあった。
それは、2025年の運慶展だ。

あの時に揃った仏さまたちを、私は、
解散した伝説のグループによる
数百年ぶりのオリジナルメンバーで
再結成ライブnowオンステージ!と表現した。

そして、その企画展の私にとっての最大の魅力は、
運慶の目指した”祈りの空間”システムが
機能していたことだった。

私はみほとけさんのようにライブに見たとしても、
あくまでも基本的な視点は”人”。
仏さまを“衆生を救うためのチーム”、
あるいは”衆生救済システム”として見いていた。

彼女のような仏像好きさんが、
仏さまが主人公の物語を見ているとしたら、

私が見ているのは、
「実用:仏教宇宙」かもしれない。

合わせて読みたい
【運慶展2025】祈りの空間が起動した日──7躯が揃うと何が起きるのか
【運慶展2025】祈りの空間が起動した日──7躯が揃うと何が起きるのか

みんなって仏像の何が好きなの?

そうなってくると、
みんなの言う”好き”の種類が気になってきた。

“存在そのもの”や、“造形”、
“祈り”や“システム”。
そんな感じだろうか。

私はたぶん、
“祈り”→“システム”→“造形”の順に心が動く。

こうやって自分が何に惹かれるかを紐解いてみると、
本当に自分が好きなもの、
見ているものが明確になってきたかもしれない。

つまり人が好き、らしい

奈良には薬師寺とシン・薬師寺がある

私が仏教の祈りとシステムに惹かれているのは、
人が何を願い、何をどういう世界観で
救おうとしているのか、という部分だ。

つまり私が見ていたのは仏さまそのものよりも、
“仏像を必要とした人間”なんだと思う。

私は、人の想いや愛が詰まったものが好きだ。
仏像やお寺もそういうものだから好きだと思っていた。

いや、実際そうなんだけど、それだけじゃなくて
システムや概念そのものにも、
想いや愛が詰まっていて
私は無意識のうちに感じ取って
惹かれていたみたいだ。

つまり⎯

私って人が好き、なのかな。

気づけば、
遅い初恋を自覚した人みたいなことを
呟いていた。

引きこもり兼人見知り、春来ル。

私も新薬師寺のアイドルに
会いに行きたくなった。

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