こんにちわ、まいこです。
今回は京都のお盆の風物詩、五山送り火のお話です。
先祖の霊を送る京都の伝統行事五山送り火
皆さんは京都のお盆の伝統行事、五山送り火をご存知ですか?
毎年8/16の夜にご先祖の霊を送る行事で、京都の北側にある5つの山で文字や鳥居などの形に松明を燃やすものです。

京都写真より
送り火は昔は10あった
五山は東から反時計回りに、大(大文字)、妙と法(妙法)、船の形(船形)、大(妄り大文字)、鳥居の形(鳥居形)があります。
遠くから見てると大きさがわかりにくいですが、山の斜面ということで傾斜になっている上、大文字の最初の横棒だけで80mもある大きな文字を真っ暗な中、人力で火をつけてるんだからすごいですよね!!
起源はわかっていないそうですが、昔はこの5つの他に市原野に「い」、鳴滝に「一」、西山に「竹の先に鈴」、北嵯峨に「蛇」、観空寺村に「長刀」があって全部10山だったそうです。1983年には京都市登録無形民俗文化財に認定されてます。
「い」の位置が京都市内から見やすい位置に移動され、京の町民や観光客に見られている現在の行事へと変わっていった過程がわかる痕跡が発見されるなど研究が進んでいるようですよ。
幻の送り火「い」火床の位置移す? 京都、山中で跡を新たに発見(京都新聞)
五山の火床
それぞれの火床についてご紹介していきますね。
大文字(東山の如意ヶ嶽(大文字山))
大文字送り火は、護摩木に自分の名前と病名を書いて焚くと、その病が癒るという信仰があります。また消し炭(からけし)を奉書紙に巻いて水引で家に吊るしておくと、魔除け、厄除け、盗難除けのお守りになる、煎じて飲むと病気が治ると言われているそうですよ。
護摩木の受付
- 時間 15日 午後12時~午後7時、16日 午前6時~午後2時
- 場所 銀閣寺門前 護摩木 300円
妙法(妙=万灯籠山、法=大黒天山)
妙と法は2つでセット。15・16日はふもとの涌泉寺で、日本最古といわれる盆踊り(松ヶ崎題目踊)も楽しめます。護摩木の受付はなし。
船形(西賀茂の船山)
別名「精霊船」とも呼ばれる船形は、西方寺の鐘を合図で点火された後、ふもとの西方寺で珍しい六斎念仏が繰り広げられ、送り火とともに見ることができます。
護摩木の受付
- 時間 ~15日 午前8時~午後4時、16日午前8時〜午前10時
- 場所 西方寺駐車場 護摩木 300円
左大文字(大北山の大文字山)
向かって左側に見えることから左大文字と呼ばれています。かつては大の字に一画加えて「天」とした時代もあったんだそう。そう考えるとなんで大が2つあるのか不思議ですね。
護摩木の受付
- 時間 15日午前9時~午後3時、16日午前7時~午後2時
- 場所 金閣寺門前 護摩木 300円
鳥居形(嵯峨鳥居本の曼荼羅山)
五山のなかで最も西にあり、高度も低いために市内各地から見るのは難しいですが、五山の中で最も美しいと言われています。
護摩木の受付
- 時間 ~15日午前10時~午後4時、16日午前9時~午後3時
- 場所 右京区嵯峨鳥居本小坂町府道50号線 八体地蔵付近 護摩木 300円

京都写真より
※護摩木の受付は状況により早く終了することもあるそうです
いつどこで見られる?
それぞれの送り火が見れる時間と場所は以下の通りです。
- 大文字 20:00〜20:30頃 賀茂川(鴨川)堤防〔丸太町大橋〜御薗橋〕
- 妙 20:05〜20:35頃 北山通〔京都ノートルダム女子大学附近〕
- 法 20:05〜20:35頃 高野川堤防〔高野橋北〕
- 船形 20:10〜20:40頃 北山通〔北山橋から北西〕
- 左大文字 20:15〜20:45頃 西大路通〔西院〜金閣寺〕
- 鳥居形 20:20〜20:50頃 松尾橋・広沢の池など
大文字から20:00にスタートして反時計回りに5分おきにスタートします。それぞれが大体30分くらいで燃えきるようです。
京都市を囲む山で行われるので市内様々な場所で見られますが、残念ながら無料で全部を見るのはなかなか難しいようです。京都タワーの展望台も19時には一般客はでなくてはならいそう。
ちなみにこちらは私が京都駅ビルから望遠レンズで撮った左大文字。
まだ予約の取れるディナーと送り火が楽しめるプラン
まだ若干ですが、送り火を見ながらディナーが楽しめるレストランの五山送り火鑑賞プランがいくつかあります。せっかくの機会ですので、そういったところで眺めるのも素敵な思い出になりそうですよねー!!

まだ間に合う!!
いかがでしたか?
ぜひ16日の20時は外に出て、五山の送り火見てみてくださいねー!!
